Triumph StreetTriple-R Test Ride

TriumphストリートトリプルR試乗記
メンテナンスによりオリジナルのポテンシャルを最大限に引き出されたストリート・トリプルRです


2011 5.29 ノースウイングJCストリート・トリプルR試乗記
実は、スクランブラーの企画の際にノースウイングJCさんでセッティングされたストリート・トリプルRにも乗せて頂いたのです。
あまりの変わりように驚き、ここでご紹介します。
street triple-R

まさかここまで一般道で気持ちよく走れるトリプルRになっているとは思いませんでした。
過去に乗った発売当初のストリートトリプルには乗りにくい印象がありました。
エンジンはアイドリングが安定せず大きなメカノイズをともなった不快な振動、
スロットルに過敏に反応して、激しい押し出しとエンブレにギクシャクし
全く動かない前後サスに悩まされ、日帰りのショートツーリングでも疲れ果てる・・・という見た目とは裏腹な乗り物、
この記憶があったのでなおさら感動したのです

[エンジン]

このバランス取りをされたトリプルエンジンは静かでハンドルの端を握ってみても、経験した不快と思える微振動はありません。
空ぶかしでは良く出来た4気筒のように軽く吹け上がります。
走り出せば、あのライダーの気持ちを逆なでする、開けはじめの激しいレスポンスはなくなり、
スロットルはこちらの意思とシンクロして欲しい時に欲しいだけのトルクをスムーズに引き出す事が可能です。
メーカー設計者の目指した、2気筒と4気筒の良いとこどりの3気筒がここに実現したわけです。
675ccを忘れさせる低回転から発生する強力なトルクを高回転までスムーズにつなげられて
一般道で4・5・6速をこれほど楽しく使えるエンジンだったとは。初めて気付きました。

[サスペンション]
street triple-R

意外に高いシート高は、リンクプレートによって安心できる高さに変えられ、
これで最大のウイークポイントであるサスペンションがどうなったのか・・
良く動く事はもちろん、ただ柔らかくはなくスポーツバイクにふさわしい「良く引き締まった」理想的なスポーツ・サスになっていました。
プログレッシブな特性が与えられ、その「柔→剛」への変化が絶妙なのです。
タイヤも”R”に標準の一般道に不向きなハイグリップから、多くのタイヤの中から総合力で選んだメッツラーのZ6に変更され
タイヤとのマッチングも非の打ち所無く、あらゆる場面で車体は安定し、ニュートラルなハンドリングです。

[一般道での気持ち良さを追求するむずかしさ]

たとえば、走る場所をサーキットだけ、と特化してしまえばやるべきことはおのずとわかるものなのですが
皆さんが普段バイクを楽しむ一般道ではあらゆる状況変化に対応させる事が必要です。
そこに照準をおいたセッティングが一番難しい事を、ベテランライダーやバイクの仕事にかかわる者なら知っています。
「最高の妥協点を見つける難しさ」というとわかりやすいと思います。
これはまさにメーカーの仕事で実は一番時間とコストのかかる部分なのです。

様々な状況の路面を走り、
バイクのポテンシャルを、どうすれば一般道に活かせるか方向性を示せる優秀なテストライダーと、
その理想に近づけていく熟練したメカニックの高いレベルでの融合がなければ成し得ない作業です。

[是非体験していただきたい、ノースウイングJC・ストリートトリプルR]

これほどの動力性能を安全に楽しめるのなら1000ccなど不要と思えます。
高い次元で実現したトータルバランスのなせる業、 ベテランライダーが乗ったのならなおさら思うでしょう。
見栄を張らずに純粋に走りを楽しむなら最高のチョイスです。

また、現在乗っておられる方は是非!
ノースウイングJCさん以外で購入された方はかなりの不満がおありと思います。
でも皆さん車種選びは間違っていません。
ただ、このような正しいセッティングやメンテナンスがなされていないのです。